低温度差スターリングエンジンについて

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低温度差スターリングエンジン

Palm top engine

スターリングエンジンの注目すべき特質として熱源の多様性、特に低温度の熱源での作動ということが挙げられます。近年、この特質を生かし、スターリングエンジンを用い低温度の熱源より動力を取り出す試みが行われています。

実際に作動する最初の低温度差スターリングエンジンは比較的新しく、1983年頃クロアチアのザグレブ大学の教授Ivo Kolinにより開発されたといわれています。このエンジンは非常に小型で負荷をかけずにただ作動するだけのものでした。その後この種の小型エンジンが世界各地の研究者によって製作されました。

図 埼玉大学で製作された低温度差スターリングエンジン。外気と手のひらの温度差で作動可能。


当社における低温度差スターリングエンジンへの取り組み

当社では1989年から埼玉大学の協力を得て、低温度差スターリングエンジンの実用化に向けた開発を開始し、1992年に当社の熱交換器を用いた小型エンジンにより10Wの出力の取り出しに成功しました。

1996年には、当社は通産省工業技術院資源環境技術総合研究所から委託を受け、埼玉大学との協力のもとに300W級スターリングエンジン"YA-1"の開発に成功、世界ではじめて低温度差スターリングエンジンで250Wを超える出力を達成しました。

そして、1997年、まったく新しい構造を持つ1kW級低温度差スターリングエンジン"YA-2"を開発、現在までに軸出力740Wを得ることに成功し、実用化への可能性を実証しました。

また、YA-2にエアコンプレッサを組み込み、これを直接駆動し、吐き出したエアの貯蔵にYA-2自体のバッファタンクを利用するというユニークなコンセプトの熱リサイクルコンプレッサーの実験に成功しました。これにより、低温度差エネルギーを効率よく空気圧エネルギーに変換できることを実証しました。


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